それは、2008年12月22日の夜のこと。
手を尽くして探しましたが、どこにも売ってないんです。作って頂く訳にはいかないでしょうか?
【うちの子のクリスマスプレゼントに、「ポーラエクスプレス」に出てくる鈴をあげたいんです!】
「ポーラエクスプレス」なんて知らない私は、何のことかサッパリ分からない。
よくよく話を聞いてみると、映画に出てくる鈴が、弊社のトロイカ鈴に似ているということでした。
あまりにも真剣にお話しされるので、引き受けることにした。
クリスマスまで数十時間しか残されていませんでした。失敗できない一発勝負!
図面もなく、電話でお聞きした内容を頭の中で整理しながら想像を巡らせた。
そして、真冬の凍てつく作業場に入った。鈴は小さく機械加工が難しいため全て手作業でやった。
軍手をはめると滑って効率が悪いので、素手で作業した。真夜中の作業場は寒く、かじかむ手を息で何度も温めた。
ベルの小傷を丁寧に落とし、何度もサンドペーパーを掛け、ピカピカに磨きあげた。
赤の革ヒモを通す部分は真鍮板を切り出し、特別に加工し、鈴に取り付けた。
作業が終わったのは、日付も変わり、すでに23日の真夜中でした。
あなたが子供の頃、クリスマスの朝、枕元にそっと置いてあったプレゼント。
今も、覚えていますか?
それは、ご両親が「何をあげると喜んでくれるかな?」って、一生懸命に考えに考えて選んでくれた贈り物だったはず。
こんどは、あなたが子供のために考える番です。
【いつか振り返ったときに、一番嬉しかった記憶】
お子様がやがて大人になり、同じように家庭を持ち、「自分のために、こんなに一生懸命してくれたんだ」って思い出すプレゼント。
「ポーラエクスプレスの鈴」が、そんな贈り物になったら素敵だと思いませんか?
ポーラエクスプレスの鈴は、私が責任を持ってお作りします。
でも、サンタさんにはなれません。
私は、ただの【黒子】です。
思い出を作る聖夜のプロデューサーは、【アナタ】です。ベルは専用化粧箱にお入れしてお届けします。
しかし、あえて空白のスペースを設けてあります。
それは、あなたがサンタさんの代わりにメッセージを書いて、そっと箱の中に入れるためのスペースです。
サンタさんの気持ちになって、メッセージを添えてあげてください。(メッセーカードは付属しておりません。名刺サイズのカードを別途ご用意ください)
そして、お子さんが「何が入っているのかな??」って、楽しみに包みを開けられるようなラッピングもしてあげてください。
あとは、そっと枕元に置いておくか?
靴下の中に入れてあげるか?
それだけです。
■ポーラエクスプレスの鈴を後ろからはこんな感じです。
すっきりしたベル背面に、革ヒモを通す金具を装着してます。
ベルの下部分(皿)には、鋳物生成時の小さな鋳肌傷がどうしても残ります。ご了承ください。
■斜め前からはこんな感じです。
ベル上部の「切り込み」は十文字ではありません。
■横からはこんな感じです。
横から見るのが、一番、それっぽい感じです。
■ 【注意!】
ベル本体と各パーツ類は、非常に細いネジ1本で、さらにスペースを確保しながら組み込んであります。
これは、ベル本体の振動を他のパーツへ共振させないための仕様です。
ネジが緩んだ場合は、ドライバーなどで締め直しをお願いします。
■音が出るタイプ
■ベル寸法:3,5センチ×5,5センチ(ベル本体)
■本革ヌバックレザー(ワイン):約20センチ(ベルに取り付けた状態で8センチほど)
■総重量:約80g
■カラー:ニッケルシルバー
■専用化粧箱×1
*箱蓋は赤の光沢紙、中箱はクロス張り(布張)仕様
■販売価格:4320円(税込・送料別)
宅配便の伝票には、「金属製部品」と起票してお届けします。
また、到着時にベルの音が出ないように、ベル本体の中に「詰め物」して発送いたします。
商品到着時は、お手数ですが、ベルの中から「詰め物」をはずしてください。
「ポーラエクスプレスの鈴」製作によせて
昭和40年代に生まれた私は、日本はちょうど高度経済成長まっただ中。そんな時期に幼少期を過ごしました。
決して裕福な家庭ではなく、両親は共働きで、学校から家に帰ってもいつも一人ぼっち。当時、どこにでもある普通の家庭で育ちました。
白黒テレビがカラーテレビになって、ようやく車が一家に一台あるようになった時代。
それでも、クリスマスに欲しかったオモチャを買ってもらった記憶はありません。
夕飯もいつもと同じメニュー。
クリスマスツリーが家にあるのは、お金持ちの家だけ。
でも、クリスマスケーキは買ってもらった。
いつも決まって25日に半額になったケーキだったけど。それでもクリスマスは嬉しかった
今にして思えば、我が家ではそれが精一杯で、またそれで十分でした。
でも、時代は変わりました。
クリスマスは、子供たちが日ごろ欲しかったオモチャがもらえる特別な日になりました。
もしかしたら、
お子さんが一番欲しいのは、「ゲーム」や「テレビに出てくるアニメキャラクターの絵本」、「自分より大きなぬいぐるみ」かもしれません。
あるいは、物じゃなく、「いつも帰りの遅いお父さんと一緒に遊んでもらう」、「お母さんに思いっきり甘えてみたい」 そんなことかもしれません。
しかし、
本当に大事なのは、贈り物の背景にある「気づき」かもしれません。
それは、遠い将来、お子さんがあなたと同じように家庭を持つでしょう。
その時、「お父さん、お母さんが自分のために一生懸命にしてくれたことを、今度は、自分が子供にしてあげる時がやってきた」と思い出すことでしょう。
きっと、あなたが【今、この瞬間】を感じているように・・・
「子を持ってはじめて親の気持ち(ありがたみ)が分かる」
田舎の小さなベル屋 ブラスワン店主
ポーラエクスプレスのベルの梱包は、音が出ないようにベルの中に詰め物をして、ビニール袋に入れ、新聞紙でパッキンし、段ボール箱にいれて発送
■送料はこちらから
*海外への発送はEMSのみ取り扱い可
■領収証が必要な方は、お申しつけください。
■お急ぎの方も安心の当日発送
(受注締め時間15:00)
4320円(税込)〜
電話の方は 9:00〜15:00(ほぼ年中無休)
090−2833−5176 (ブラスワン 担当 西田)
076−464−3770 (ブラスワン 担当 西田)
「ホーラエクスプレスの鈴の件」と一言お願いします。
(鈴の種類が大変多いため、お問い合わせをスムーズにするため)
また、一生懸命に作業をしております。
大変申し訳ございませんが、機械作業中は電話に出られません。
お時間をおいて再度お掛け直し頂くか、携帯電話までお願いします。
ブラスワン
〒939−2753 富山県富山市婦中町笹倉444−10